
ここでは「Facebook広告」を使って行う集客のコツと広告運用を改善する方法を、画像付きで初心者にも分かりやすく解説します。
Facebook広告においては、様々な種類の広告フォーマットを使うことができます。どのようなユーザーにアプローチするのかによって使用する広告フォーマットを決め、ユーザーに最適なアプローチをすることがFacebook広告では重要です。
そこで、本題に入る前にFacebook広告のフォーマットと特徴を簡単に紹介します。
<Facebook広告のフォーマットと特徴>
◇バナー(画像)広告
画像1枚とテキストで構成される広告フォーマットです。Facebook広告の基本形です。
◇動画広告
動画がメインとなる広告フォーマットです。ユーザーの目に留まりやすい点が特徴です。
◇スライドショー広告
複数の画像をスライドショー形式で表示させる広告フォーマットです。動画広告よりも読み込むスピードが早いことが特徴です。
◇カルーセル広告
複数の画像や動画を1つの広告内に表示させることができる広告フォーマットです。複数の商品を扱うECサイトや旅行業界、不動産業界などに適した広告フォーマットです。
◇インスタントエクスペリエンス広告
モバイル専用の広告フォーマットです。ユーザーが広告をクリックすると、フルスクリーン表示で広告が表示されます。画像や動画、記事などを組み込むことができるため、LPの代わりに使用することができます。
◇コレクション広告
画像や動画と一緒に商品カタログを表示することができる広告フォーマットです。ECサイトに適した広告フォーマットです。
◇ダイナミック広告
ECサイトに適した広告フォーマットです。ユーザーが過去に興味を持った商品をもとに、ユーザーひとりひとりに合った広告を表示できる広告フォーマットです。広告がユーザーの興味にマッチしているため、CVRが高い傾向があります。
◇リード獲得広告
ユーザーのリード情報を獲得することに特化した広告フォーマットです。広告内でユーザー情報を入力してもらうことができるため、リードの獲得を広告内で完結させることができます。
◇クーポン広告
あなたのオンライン商品用クーポンを発行し、広告として配信できる広告フォーマットです。販売促進に適しているため、あなたのオンライン商品の購入を促すことができます。
◇イベント広告
あなたが開催するイベントの告知を広告として配信できる広告フォーマットです。イベント集客をしたいときに効果的です。
目次
「Facebook広告で集客を成功させる7つのコツと3つの改善方法」の全体の流れ
はじめに、「Facebook広告で集客を成功させる7つのコツと3つの改善方法」の全体の流れをまとめておきます。
「Facebook広告で集客を成功させる7つのコツと3つの改善方法」の全体の流れ
ステップ1.Facebook広告で集客を成功させる7つのコツ
ステップ2.Facebook広告で集客を成功させる3つの改善方法
それでは解説を始めます。
ステップ1.Facebook広告で集客を成功させる7つのコツ
Facebook広告で集客を成功させるためには、7つのコツを押さえておく必要があります。ここでは、下記の7つのコツを解説していきます。
Facebook広告で集客を成功させる7つのコツ
1.広告を出す目的によってキャンペーンを使い分ける
2.広告セットの「最適化対象」の設定を目的にあったものにする
3.複数のオーディエンス設定の中から成果の良いターゲットを見つける
4.オーディエンスの特徴に合わせて広告を作成する
5.クリエイティブの作成に比重を置く
6.多種多様な広告フォーマットを使い分ける
7.カスタムオーディエンスを活用して広告の成果を高める
1−1.広告を出す目的によってキャンペーンを使い分ける
Facebook広告で集客を成功させるためには、まず広告を出稿する目的を明確にすることが重要です。「あなたのオンライン商品の認知度を高める」、「ユーザーにあなたのWebサイトを訪問してもらう」、「オンライン商品を購入してもらう」など、目的を明確にしてください。
Facebook広告は、最初にキャンペーンの目的を設定するところから始まります。Facebook広告をとおしてユーザーにどのような行動を促したいのかを明確にし、それにマッチしたキャンペーンを作成することにで、Facebook広告の効果を大きく高めることができます。
もし、Facebook広告を使う目的が複数ある場合には、1アカウント内に複数のキャンペーンを作成して管理・運用を行ってください。
1−2.広告セットの「最適化対象」の設定を目的にあったものにする
広告セット(Google広告でいう広告グループ)の「広告配信への最適化」で設定する「最適化対象」によって、広告が表示されるユーザーが変化します。選択できる「最適化対象」はキャンペーンレベルで選択した目的によって決まります。
設定できる「最適化対象」には、「リーチ」や「コンバージョン」、「リード」など様々なものがあります。あなたの広告の目的にあった「最適化対象」を設定するようにしてください。
1−3.複数のオーディエンス設定の中から成果の良いターゲットを見つける
Facebook広告においては、広告セットごとに配信対象となるオーディエンスを設定します。広告を配信する際には最初から複数のオーディエンスを設定し、それらへ一気に広告を配信するようにしてください。
例えば、配信対象を「20歳から50歳」とするのではなく、最初から10歳刻みでオーディエンスを作成し、その中から成果の良いターゲットを見つけます。
この手法を使うことにより、Facebook広告で成果を出すまでの時間を短縮することが可能となります。
なお、複数のオーディエンスを作成する際には、オーディエンスが被らないように注意してください。1つのアカウント内でオーディエンス設定を被らせてしまうと、アカウント内で競合することになり、成果が悪くなる傾向にあるためです。
1−4.オーディエンスの特徴に合わせて広告を作成する
1−3で複数のオーディエンスを作成することについて述べましたが、その際に作成する広告は全て同じにするのではなく、オーディエンスの特徴ごとに広告の内容や表現なども変えるようにしてください。
例えば、20代、30代、40代などの年齢層ごとや性別によってマッチする広告の内容や最適な表現方法は異なります。
各ターゲット層ごとにマッチした広告を作成することは、広告の成果を高めることにつながります。
1−5.クリエイティブの作成に比重を置く
Facebook広告においては、広告タイトルや広告文よりもクリエイティブ(画像や動画などの広告素材)のクオリティがクリック率に大きく影響を与えます。
クリエイティブのクオリティが高いほどクリック率が高くなる傾向があるため、クリエイティブの作成に比重を置くようにし、クオリティの高いクリエイティブを作成するようにしてください。
可能であれば、画像ではなく動画を用いたクリエイティブを作成してください。画像よりも動画のほうがユーザーの印象に残りやすいため、動画広告はあなたのオンライン商品の認知度アップにつながります。
また、広告にターゲットとなるユーザーにとって有益な情報を含めることも効果的です。そうすることにより、クリック率が高くなることはもちろん、あなたのオンライン商品への好感度アップや認知度アップにもつながります。
1−6.多種多様な広告フォーマットを使い分ける
前述のとおり、Facebook広告には多種多様な広告フォーマットがあります。
あなたが扱うオンライン商品やターゲット、広告配信の目的などによって使うべき広告フォーマットは異なります。前述の広告フォーマットごとの特徴をよく理解し、オンライン商品やターゲット、広告配信の目的など、それぞれにおいて広告フォーマットを使い分けるようにしてください。そうすることにより、広告の成果をより高めることができます。
1−7.カスタムオーディエンスを活用して広告の成果を高める
GDNと同様に、Facebookにおいてもカスタムオーディエンスの機能があります。ターゲティング手法についてはGDNと似たようなものであるため、ここでの解説は省かせていただきます。GDNのターゲティング手法について知りたい場合には、下記のリンク先を参照してください。
Facebook広告においてもカスタムオーディエンスを活用することにより、広告の成果を高めることができます。カスタムオーディエンスに関する考え方はGDNと同様ですが、Facebook広告においてはリストを使用した類似配信の成果が高い傾向にあるため、リストを使える場合にはぜひ活用するようにしてください。
【Googleディスプレイ広告(GDN)】基礎知識から設定方法までの始め方
ステップ2.Facebook広告で集客を成功させる3つの改善方法
Facebook広告で集客を成功させるためには、常に広告を改善してくことが必要です。ここでは、下記の3つの改善方法を解説していきます。
Facebook広告で集客を成功させる3つの改善方法
1.継続的にデータ分析を行い、改善していく
2.同じ広告設定で2週間以上配信しない
3.1つのターゲットに固執しない
2−1.継続的にデータ分析を行い、改善していく
Facebook広告においては広告のクリック率やコンバージョン単価、ユーザーの年齢層や性別など、様々な広告配信データを確認することができます。それらのデータを1つ1つ分析し、成果の出ている要因や成果を悪化させている要因を見つけ、改善につなげていくことが重要です。
広告のデータは継続的に分析を行い、PDCAを回し続けることで広告の効果を高め続けることができます。
PDCAとは
Web広告は一度広告を出稿すれば終わりではなく、広告の成果をより高めるために継続的に改善してくことが必要です。改善方法としては、PDCAを回し続けることが有効です。
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取った略語です。Plan → Do → Check → Actionを繰り返し続けるということで、PDCAサイクルとも呼ばれています。
ここでは、PDCAサイクルによるWeb広告の改善イメージを簡単に解説します。
◇ステップ1.Plan(計画)
広告を配信するターゲットを決定し、広告出稿前に目標設定を行います。目標設定の例は下記のとおりです。
・認知度を高めたい:インプレッション数1万回/月
・問い合わせを増やしたい:コンバージョン数100件以上/月
◇ステップ2.Do(実行)
まず、Web広告サービスの中から出稿方法(検索連動型広告やSNS広告など)を決定します。出稿方法が決まったら、広告を作成して出稿します。広告を作成する際には一緒に予算の設定を行いますが、広告出稿後は予算の消化状況を定期的に確認しながら、予算管理を行います。
◇ステップ3.Check(評価)
広告配信中または広告配信完了後には各種指標を確認して、目標との差異がどれほどあるのかを確認します。
◇ステップ4.Action(改善)
Planで設定した目標を達成した場合には「なぜ目標達成ができたのか」、目標を達成できなかった場合には「なぜ目標達成ができなかったのか」を明確にします。それによりターゲティングを見直したり、広告を改善したりするなど、改善施策を実施します。Action完了後は、Planを再度実施します。
2−2.同じ広告設定で2週間以上配信しない
Facebook広告においては同じ広告設定で2週間以上配信すると、それが古い広告であると判断され、広告の配信ボリュームがどんどん減少していきます。そうなると、広告の成果にも悪影響を与えるようになります。
成果の良い広告の場合は、1ヶ月ほど同じ広告設定で配信し続けても配信ボリュームが減少しないケースもありますが、多くの広告は短いと1週間、長くて2週間ほどで配信ボリュームが減少し始めます。
同じ広告設定で配信し続けて広告の成果が落ちてきた場合には、まずはこのケースを疑うようにしてください。このケースが疑われる場合には、広告設定を変更して様子をみてください。
2−3.1つのターゲットに固執しない
Facebook広告においては1つのターゲットに固執せずに、広告の成果が出やすいターゲットを見つけることが基本戦略となります。
あなたがこのターゲット層に配信すれば成果が出るはずだと考えていても、実際には意外なターゲット層で高い成果が出ることがあります。
成果が出ずに広告設定を変更して改善しないようであれば、1つのターゲットに固執せずにターゲットそのものを変更してみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
Facebook広告で集客を成功させるためのコツや改善方法について、疑問点や分からない点などがありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。ご質問いただいた内容について、回答させていただきます。